1月ももう終わりに近づいていますが、明けましておめでとうございます。
本年も国立t歯科ともどもよろしくお願いいたします。
先日、インプラントのセミナーに参加しました。内容は「上顎洞挙上術」についてです。
「上顎洞挙上術」と言われてもわからない方がほとんどだと思いますので少し説明していきます。
人間には副鼻腔と呼ばれる空洞が存在します。副鼻腔炎とかはよく耳にすると思いますが、その部分です。
その空洞は全部で4つあり、前頭洞、篩骨洞、蝶形骨洞、そして上顎洞です。
その中でも上顎洞というのは歯科にも密接に関係してくる副鼻腔になります。部位としては目と口の間、鼻の横のあたりです。
よく見るガイ骨が右で左が水平方向に輪切りにした状態です。左の空洞が上顎洞になります。
この上顎洞は上の4番目から7番目の歯根に近接しているので、例えばそれらの歯の先端が感染を起こすと副鼻腔炎になることもあるのです。耳鼻科の先生方からも歯科に行ってくださいと言われた経験のある方もいるのではないでしょうか。
では、なぜインプラントでこの上顎洞が出てくるのでしょうか。
インプラントとは歯がなくなってしまった箇所に人工の根っこを骨に打ち(埋入)、被せ物をかぶせる治療になります。
ということは骨が存在しないとインプラントはできないということになります。現代の人間は徐々に顎も小さくなり、骨自体も薄く、低くなってきているのに加え、日本人は外国の方に比べるとより骨が薄い傾向にあります。
インプラントをやりたくても、骨が薄くてできないというケースも多くあります。
そこでどうするかというと、その骨自体を増やしてしまおうという治療の一つに「上顎洞挙上術」を用いたものがあります。
模型で見てみると、、、
これが輪切りにした上顎洞です。薄い黄色に見えるのはシュナイダー膜という薄い膜を表しています。
この膜と骨の間に空間を人為的に作り、人工骨や自分自身の骨などを入れて、骨を増やす方法になります。
方法について興味のある方はぜひ来院してください。
骨を入れた後の状態です。奥の方に少し膨らみが見えると思います。この部分が骨が増えたところになります。
無事にインプラント入れることができました。(模型上)
実際にインプラントの先端部はこの増やした骨にくっついてくるということになります。
今のインプラント治療は過去と比較して治療方法などめざましく進歩しています。
国立市でインプラント治療に興味のある方、また今年は歯科治療をしっかりやりたいという方はぜひ一度ご相談にいらしてください。
スタッフ一同お待ちしております。