樋状根(といじょうこん)の根管治療例
今回は「樋状根の根管治療」を紹介していきます。
まず、「樋状根」とは何か。主に下顎第二大臼歯(下の歯の7番目の歯)の約20−30%で出現する通常の根管とは異なる根管をしたものを言います。
簡単な絵で描くと、、、
左の絵が通常の根管の形で根管と呼ばれるものが3つあることが多いです。
右の絵が樋状根の形で根管がUの字になっています。
この樋状根の根管治療を実際に行った症例を診ていきましょう。
右下7番目の根管治療になります。症状はない状態でしたが、レントゲン上で根管充填が甘い状態であり、被せ物をやり直すので根管治療から行うことになりました。
術前のレントゲン写真です。
今回の根の形、また下顎の7番ということもあり事前に樋状根の可能性は考えていました。
被せ物、土台を外して中を見てみると、、、
中が真っ黒になっています。根管内が綺麗でないのはわかるかと思います。
以前の根管充填材であるガッタパーチャーを取り除き、根管内を綺麗にすると形が見えてきます。
樋状根ですね
あとは通常の根管治療と同じく、根管内を綺麗に洗浄して、根管充填をしていきます。
根管充填後のレントゲン写真です。
根の先端部は閉塞していましたが、症状なく経過しています。
根管治療の一部の動画も載せておきます。
このように根管治療はまず、根っこがどのような形態をしていて、かつイレギュラーの症例なのかどうかを判断することが重要になります。
国立市で根管治療をしたい方、是非一度いらしてください。スタッフ一同お待ちしております。