出っ歯と前歯が凸凹に並んでいるのを治したいとのことでご来院された患者さまです。今回は、叢生(凸凹の歯列)と出っ歯の症例を基に、当院の治療方針についてご説明致します。
治療方針① 前歯部の叢生(凸凹の歯並び)について
この患者さんの前歯部にみられる歯並びの乱れ(叢生)の原因は臼歯部の歯軸が内側に倒れすぎてしまったことです。(写真黄色線)
臼歯が内側に倒れることにより歯列アーチが狭くなっています。(写真青色線)そのために歯が正しく並ぶためのスペースが不足して叢生(凸凹)を起こしているのです。
でも、それだけではダメです。大切なことは、臼歯が内側に傾斜してしまった原因を見つけ、その原因をも改善することです。
この患者さんの場合、臼歯が内側に傾斜した原因は、睡眠時の姿勢とほほづえの癖でした。矯正期間中にそれらを改善するようにアプローチしてゆくことが、とても重要です。なぜならば、いくら矯正して歯並びを良くしても、不良歯並びを作った原因をそのままにしていては、後戻りしてしまうからです。
国立t歯科では、歯並びや咬み合わせを適切な状態にすることはもちろんですが、歯並びが乱れた根本的な原因を解消し、綺麗な歯並び・正常な咬み合わせを維持していただけるよう努めています。
治療方針② 出っ歯(上顎前突)について
出っ歯の治療方針を立てる時に必要なのが、側貌セファロというレントゲン写真です。何が原因で歯列が乱れているのかを調べることができます。
- S点(脳下垂体の中心点)
- N点(おでこの骨と鼻骨がくっついた点)
- A点(鼻の下の一番引っ込んでいるところ)
- B点(下顎の一番引っ込んでいる点)
そうしてSNA・SNB・ANBの角度を測定します。
この患者さんの場合は
- SNA=80°
- SNB=71.5°
- ANB=8.5°
これらの数値より、上顎骨の前後的大きさは問題無し。下顎は下顎後退(噛んだとき下顎が後ろにずれてしまう状態)を起こしていることがわかります。
では、どうして下顎後退が起こったのか?
噛んだ時の下顎の位置は歯並びで決まります。つまりこの患者さんの歯並びは下顎を後方にずらした方が噛める歯並びをしているということです。
そのため、この方の出っ歯の治療方針は正しい下顎位で噛める歯並びにするです。
矯正治療前後の比較
年齢・性別 | 30代女性 |
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治療期間 | 11ヶ月 |
抜歯 | なし |
治療費 | 1,100,000円/税込(矯正装置料・調整料・保定装置料込) |
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